【八王子のほたるの川 2.5kmそぞろ歩き 4】北野街道に隣接する四谷橋では、昨日の3倍以上、飛び交っていた。これから、どのように変化していくのか、残された余生、楽しみたい。



湯殿川ほたる観賞期間は6月16日(日曜日)「上館ほたるまつり」をもちまして終了いたしました。多くの方のご訪問、誠にありがとうございました。

 【八王子市役所環境保全課】湯殿川で発生の2日目になるが、通年の見学場所を観察してきた。90歳近い地元の古老は、口をそろえて幼い時には、家の中まで蛍が、入ってきたと、昔話をしていた。当然ですが当時は、拓殖大学、舘ケ丘団地、八王子医療センターもなし。付随する大規模な下水処理場もなし。そこから汚水が、流れてくることこともなし。

 彼らが語る館町には、30軒しか住んでない。住民は汲み取り式便所なので、生活排水といえば、、食器や衣類を洗う固形石鹼と限られていた。無いない尽くしの館町にあってどこよりも、山からの湧き水が多い。

 拓殖大学、舘ケ丘団地、八王子医療センター建設の為に山は切り開かれたが、この所は、山林で広葉樹林の入会地。年間を通して水量が多く、夏には秋川渓谷で見られるような飛び込みや川浴び(水泳)もできたという。

 現在、小学校を二校抱えていた館ヶ丘団地は、統廃合し、小中学校合わせて生徒数は100人足らず。拓殖大学は文京区に回帰し、名称は国際キャンパスだ。回帰に伴い学生住民は激減し、老朽化もあって学生寮を兼ねたアパート群は全て姿を消した。一抹の寂しさを覚えるが、下水道が普及しさえすれば、自然回復の芽があるといえる。


【今年のホタル鑑賞ポイント】
 ホタル鑑賞のできるこの時期は、暗闇の中を歩く歩行者がとても多いので、自転車の走行は禁止!自転車を降りて押して歩きましょう。

 自転車に乗る子供も大人も加害者になります。特に電動ママチャリは、重量が100キロある😵また、歩道上での衝突事故で、自転車の運転手が亡くなったケースも起きている😞(2019.12.11 NHKG)

今日(5月26日)の見どころ:密度濃く飛び交っていた場所。
 1.地蔵橋下の館町飛び石橋(仮称)から西明神橋の間。左岸
☆☆☆ 今は、7年ほど前と比較すると集中豪雨により河川敷が砂利で覆われたことや、周囲が明るくなったこともあり、少なめです。それでも、テラスに広げたレジャーシートに座って、星を見上げながら、広い河原をホタルが、時々、飛び石橋の上空に高く舞い上がるのを見て楽しまれている。蛇足ながら、増水すると、橋は流れの中に沈みます。

(補足:2024/5/28) 地蔵橋の傍らには、八王子医療センターまで150段の階段があり、上舘中学校の野球部の鍛錬コースにもなっていた。時々、健康づくりを兼ねた上り下りをする方を見かけることがある。

いつ決まったかは知らないが川の日(7月7日pm7時7分)には、全国一斉のイベント「川辺で乾杯」がある。そのためか、ここには立派な藤棚と、ハイキングコースの休憩所にあるような弁当を広げれられるテーブルこそないが、大理石製の椅子4脚が設置されている。

 国土交通省の進める「ミズベアリング」としてぴったりの館町飛び石橋。毎日が、この橋ではお母さんと幼児の八王子市キャンペーン「川で遊ぶって楽しい!」の「ミズカツ」最中である。また、土日になると遠隔地から網を持ってきて魚獲りをしたり、川の中に入ったする親子で、笑い声が絶えない。土手には川辺に降りれる踏み跡がついている。夏には、テントも出現することがある。

 3施設の下水処理場の排水が下水道に直結されて、また、地蔵橋付近のしゅんせつ工事が完了して、八王子市水護り制度に登録されたら、また、様相が変わるのではないかと、思う。


 2.西明神橋下のテラス階段に続くプールの位置から下流のプールまでの間。左岸
☆☆ 薄暗いので見やすいが、自転車がぶつかってくる恐れがあるのが、難点である。階段下が川になっているので、網を持った子どもがおおい。手前に続く踏み跡は、釣り場に利用されている。

 3.明神橋下のプールから四谷橋の間。右岸
☆☆ 距離感が、近いのが良い。北野街道の街灯が、気になる所であるが、遊歩道が明るいので。安全である。

 4.新田中橋+西田中橋(ゆりのき通)から横山第一小学校の校庭前の間。左岸
☆☆ 新田中橋より下流付近はテラスが、崖のように高くなっているので、渓谷のような上から眺めることとなる。ホタルまでの距離感があるのが難である。ホタルに警戒心がないので、比較的に安定して蛍を数えることができる。小学校校庭南に所在する河川管理用ゲートからは、ほぼ正面に観れる。西田中橋は旧河川の橋で、下を遊歩道が走っている。

 5.椚橋(めじろ台グリーンヒル通)上のテラス階段の間。左岸
☆☆☆ 劇場風になったテラス階段は、グループに一番人気である。テラスに座って、ゆっくりとホタルを眺められる点が、好まれている。対岸にあるテラスから、ホタル観賞をできれば、隠れた穴場である。


【喪失した観測点】
 全国のホタルを保護する市町村では、しっかりと地域挙げて消灯し、観光客には『ホタルを驚かすので懐中電灯は厳禁。スマホ・カメラなどは、音や光が出る設定で使わないで』と呼び掛けが、原則。でも、八王子市は、住宅化により消滅したはずの蛍が復活したという事で、様子見である。だから、どこも、明るい。その中でも、今日見まわった所で、光が強烈で、今年はダメだと思った箇所があった。来年の課題でしょうか:ダメージ箇所は次の通り。
1.新関橋、新田中橋の上流のテラス(ブルのためのスロープ)付近。
◎ 昨シーズンにはなかたLED式街灯2灯が、設置された箇所は、知る人は知る箇所でしたので、とても残念である。
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2.田中橋・境橋(トヨタ自動車学校・椚田中学校)
◎ この個所は、集中豪富のあった7年前から突然にホタルが、出始めた箇所である。暗がりに飛しょうするホタルが多いので、評判が呼び人出の多い。遊歩道には、通行人の邪魔をしないように「加藤さん」が、毎年、この時期になると歩道脇のテラスの雑草を狩り払ってくれている。
 昨年は、ほたる愛が高じて、青少対の名前でパンフレットを作成されて、6月7日に全戸配布されました。
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 今年は、ここにあるヤードの 増設した投光器が煌々と明るい。最近、窃盗事件があったため、夜間の強力な照明を河川方向に取り付けた模様。「鳥崎」さん宅前の遊歩道の立派な街路樹が、何ものかによって相次いで切り倒されてしまった。ホタルを観るためだったのか。法律違反である。このように、色々、事件が続く。


【光害】
 ホタルの生育環境にお構いなく、どんどん変えていくのが、人間の社会活動の有り様である。ホタルの飛しょうが見られるのは、5月下旬から6月上旬の7時半から9時半に限られる。八王子市役所には、関係者に減光とか消灯の働きかけを願いたい。
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【川ざらい】
 改修工事から間もない13年前にはホタルが、いっぱい飛しょうしていた地蔵橋付近では、9年前?の未曽有の集中豪雨の際に拓殖大学駐車場など構内に撒かれていた砂利や、護岸工事にうずたかく積み上げられた「フレコンバッグ」と呼ばれる黒い袋に詰められた砂利が、一気に流出して、埋めてしまった。
 ホタルの幼虫が上陸できるように、護岸の表面土を深く覆った砂利をはぎ取り、土塁を作りなおす工事が必要である。また、川の中央部に砂利が堆積して水路が変わり、汚泥を流すに必要な流速が失われてしまった。この結果、地蔵橋下のプール以降に汚泥が溜まった。この対策は、土木機械による川ざらい(しゅんせつ工事)である。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に拠れば、東京都建設局南多摩西部建設事務所に切に願う。


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