おにぎり1個31円。『蛭子さん』にそっくりな店の親父が、おれが余りの安さに訝って観ていると、一個手に取り、半分をペロリと食べた。余程お腹が空いていてのことかもしれない。三つ注文すると、31円という。交通事故の後遺症で暗算ができない小生でも分かる。



 おれは、その日、ディトレードで珍しく55.000円を
打ち出していたので、千円を渡して店を出た。
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  来月閉店するスーパー〇〇が、何台も並ぶ4k大型テレビや
自動洗濯機、今は引っ張りだこのエアコンを、40%引きで
閉店セールしていて、しかも棚が空だったのが、
頭に媚びりついていての夢だと思う。



 今朝は、とにかく、ふざけ夢に目を覚まされた。
『総菜売り場に行くと、美味しそうなおにぎりが、
ショーケースの上に並んでいた。値札を見ると31円。』



【夢から覚めて、思いだしたこと】
 昭和の三十年代は、教員の初任給が、6.000円で、
近所の稲荷神社の前では、捧げものの『おさげさん』という
三角形に切った厚揚げ(あつあげ)とお酒の入った徳利、
それにロウソクが組で、各々10円?で売られていた。

 参拝客は、ロウソクを神社の蠟台に立て、
おさげさんを決まった場所に吊るし、
徳利も同様に台に置いてから、
参拝する習わしがあった。

 参拝客を乗せた観光バスが到着するたびに、
競うように売り子の声が、辺りに響く。
お賽銭も十円だった。

 帰りに10円の大きなみたらし団子一本を買って、
ほおばりながら、10個入りの草餅を百円、
川魚の煮つけ(甘露煮)をまた百円で買う。
家族に、お稲荷さんにお参りしてきたよと渡す
東海地区の慣わしを、思いだした。



【『新ブラックマンデー』】
(当夜のマスコミの伝える株価急落の困憊)
 目覚めても、気持ちの悪い夢だった。
日経平均株価の終値は4400円を超えるかつてない急落した
株式市場は『新ブラックマンデー』で、新聞、テレビも滅茶苦茶。

 政界も衆院予算委員会などの閉会中審査を開いて、
政府・日銀に今後の対応などを説明を求めるなど
右往左往している。日銀も利上げの打ち消しに、必死。
この先、どうなるのでしょうか。

(事の始まりは)
 株を一円も持たない主義の岸田総理大臣が、
音頭をとって『貯蓄から投資へ、新NISA』で、
7月11日には、日経平均が、42.000円を付けた。

 その矢先の史上最大の大暴落。
この日、どの証券会社でも、何十万、ひょっとしたら百万もの
追証を突き付けられた顧客からの問い合わせが、殺到しているという。

AIトレード
 株価を動かすプロ集団の自動売買手口は、
コンピューターが取引具合をAIが分析して、
個人投資家の心理を読むアルゴリズムにある。

 それを有効にしているのは、東京株式市場が導入した
千分の一秒の超高速コンピューターの導入である。

(瞬間上下スイングトレード)
 株価が、個人投資家の注文とは、逆に動く天邪鬼(あまのじゃく)。
瞬間上下スイングトレードが、取引形態となり、
注文が間に合わず、買った瞬間に下がり、売った瞬間に上がる。

これでは、どう観ても人間(とうしろう)に勝ち目がない。
 その上、価格が想定外に変動した場合に損失を抑える
損切り設定のために、『逆指値(さしね)』を設定しよう
ものなら、持って行かれる。

(需要逆転狙い)
 注文が急増して個人投資家が、ここから更に上がる、
あるいは底だと思って注文するものだ。
ところが、投資資金量にものを言わせる
機関投資家は、需給バランスの逆を行くので、
株価の値動きが需要逆転となる。

そこで投資格言「頭と尻尾はくれてやれ」が、生まれる。
ところが、愚かな個人投資家の天井掴み、寄り天、
寄り底の悲劇は、なぜかなくならない。
投資格言「三尊、逆三尊」の所以である。
「もうはまだなり まだはもうなり」


 このように、縦横無尽に、個人投資家が、決して
儲からない仕組みが張り巡らしている。


(プロ集団と素人の違い)
 八王子警察署管内で、ここ10年以内に
ヤクザの掛け麻雀で、寿司屋と写真屋が、
1億円負債を負いしんだいを潰して、
一族郎党が、寒空に投げ出されている。

 証券会社の宣伝とは裏腹に
提供される投資ツールは過去の遺物で、
個人投資家の手動取引は、AIトレードには太刀打ちできない。
全敗は、火を見るよりも明らかだ。

(AIトレード先進国アメリカの実情)
 個人の金融資産の55%が預貯金の日本と違って、
アメリカの7800万人のベビーブーマーの投資資金を運用を狙う
投資銀行業務が主力のゴールドマン・サックスと
モルガン・スタンレー。

両社は、高水準のAIを導入し、対面営業人数を増やす一方、
早くからトレーダを人員整理(レイオフ)して大量解雇した。
AIトレードは、人に勝るのだ。

 前者は500人いたものが、わずか3名だ。
AIトレードの普及で、職をなくしたのだ。

それが、日本の超高速取引導入に伴い
日本市場にもAIトレードが、適用されてきたのだ。
正に、黒船襲来だ。コンピューターを相手に株取引を。
将棋と同じで、個人投資家の出る幕なし!

(場違いな新NISA)
AIトレードの普及した時代に
投資・株は、特に信用取引は、
するものではない。
岸田総理大臣は、実に罪造りなことを
したものだと考える。
貯蓄倍増と、言っていただきたかった。


(最後に一言)
鬼籍公務員の言い伝え:株はギャンブルだ。
今は、AIが、上げると見せかける騙し上げを
汎用するいかさまばくちだ。


【お詫び】
おにぎりの画像は、作れませんでした。

関連ホームページ
AIに仕事を奪われた元ゴールドマンの株トレーダー、いまは何をしている?=矢口新 MONEY VOICE 2018年5月8日 
アメリカにおける証券業の動向NRIアメリカ 2021/9/28
米国のベビー・ブーマー世代事情 - マネックス証券
米国証券営業における顧客本位の業務運営沼田裕子氏
押さえておくべき投資格言ベスト10公認会計士・税理士 足立武志ブログ
  暗唱格言(それでは、御唱和をお願いします。)
  1.休むも相場
  2.もうはまだなり、まだはもうなり
  3.頭としっぽはくれてやれ
  4.下手なナンピン、スカンピン
  5.買いは家まで、売りは命まで
  6.相場は相場に聞け(株価は株価に聞け)
  7.買いにくい相場は高い
  8.見切り千両、損切り万両
  9.押し目待ちに押し目なし
  10.落ちてくるナイフはつかむな

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